クレジットカードの歴史を紹介します。
アメリカでクレジットカードが使われるようになったのは、それほど昔ではなく、20世紀のはじめごろでした。
アメリカの資本主義が充実し始めたころで、そのあたりから、ホテル、百貨店、石油会社などが、規模は小さいものの、ハウスカードの発行を始めていました。
最初のクレジットカードは今のようなカード状ではなく、コインのようなもので、「クレジットコイン」と呼ばれていたようです。
コインには、店舗の名前と、コインの所有者の顧客番号が刻印されていたようです。
今のように規模が大きいものではなかったので、社会的に影響もほとんどありませんでした。
それどころか、大恐慌が発生したことにより、このシステムは跡形もなく消え去ってしまったようです。
クレジットカードのシステムが本格的に発展し始めるのは、1950年のダイナースクラブ設立からになります。
一般銀行が発行するクレジットカードは、1952年、ニューヨークのフランクリン・ナショナル銀行が最初です。
このころは、数多くの小規模銀行が百種類を超える数のクレジットカードを作っていたようですが、今ではそのほとんどがなくなってしまっています。
そのような中で成功を収めてきたのが、カリフォルニアを基盤にしたバンクオブアメリカと、ニューヨークを基盤にしたチェース・マンハッタン・バンクの二行でした。
バンクオブアメリカは1958年にバンク・アメリカカード(バンカメリカード)を発行し始め、その翌年、チェース・マンハッタン・バンクも同じようなカードを発行し、州全体でクレジットカードを扱い始めました。
このあたりからアメリカでは他の大手銀行もクレジットカードの取り扱いを開始し、本格的なクレジットカードの競争が始まりました。
日本のクレジットカード販売の始まりは、呉服店の「丸善」が、月掛け売りという名前で売り始めたものです。
これが始まったのは1895年でしたが、アメリカからシンガーミシンの進出があったことにより、1907年から、より本格的なものとなりました。
その後様々な企業がクレジット販売を始めましたが、クレジットが世間一般に注目されるようになったのは昭和初期の不況期からです。
対象商品は、車、家具、呉服、洋服、靴、ミシンなど多種多様で昭和10年あたりには、市場の売り上げの10%近くを占めていました。
現在のようなクレジット販売が出来上がったのは、第二次世界大戦が終わってからで、特に1960年は日本ダイナースクラブが設立され、丸井が日本で初のクレジットカードを発行しました。
ここから、日本のクレジット産業は成長していくことになりました。